3月9日(日)、ベッシーホールにて。
キセルのアルバム『magic hour』レコ発ツアー。
なんと札幌でのワンマンは5年ぶりくらいとか!ラッキー(驚。
カクバリズム移籍後初のアルバムは、はればれといきいきと脱力していて
おおレーベルによってこうも違うのかー
でも私は以前のひっそりと曇って歪んだサウンドも好きなんだけど・・・
なんて思っていたのですが
ステージはこれまた別方向のふっきれ方をしていて
がっつりバンドサウンド。
いつものエマーソンさん(鍵盤)にlakeの北山ゆう子さんがドラムに加わり
えらい骨太な音にぞくぞくさせられました。
原田知世に書いた曲『くちなしの丘』、兄の弾き語りと弟の音楽鋸が
ほどけてく花びらのようにふんわりと重力を感じさせて行き交うのが
美しかった。いい曲!
キセルのステージを見てると、いつも植物を連想する。
蔦とか柳とか、柔かく涼しげな枝がするするわらわらと伸びてきて
気づくと巻きつき締め付けられてる、そんな演奏。
今日も噛みあってるんだかどうだかの兄弟トークを繰り広げていた彼ら。
弟の曲3曲続けて演奏した後、ものすごいはにかみながら曲紹介する彼に
兄「なんでそんな笑うてるの?」
弟「いや、自分の曲って・・・照れくさいやん?」
兄「何年やってるんですか。一からやり直します?」
弟「えへへ。なんかこうやって演るとおおーって・・・嬉しいなぁ思うて。」
兄「あなたほんとにキセルの人ですか?」
兄パンチ炸裂。
最初のアンコールは『ハナレバナレ』と高田渡の『系図』。
『系図』はタイトルもすごいが、歌詞もすごい。
パンチがきいてるけどあったかい。
でもキセル兄が純朴そうな声で歌うと、なんかおとぎ話みたい。
ようやくあがってきた歓声に迎えられ、2度目のアンコール。
斉藤和義もライブで歌っていた『ベガ』。
「ここにきて盛り上がってきましたねー(笑。
また来ますっ・・・ライジングで。」
いつの?今年の(笑?
何度かエゾロックのこと口にしてたけど
決まるかどうかは別として、多分WESSとなんか話したくさい。
期待しておこうっと。