10月7日(土)
シゼンカイノオキテ(野外ステージ)→THE BEACHES(野外ステージ)→ELECTRIC EEL SHOCK(西部講堂)→moools(野外ステージ)→キセル(西部講堂)→Limited Express (has gone?)(野外ステージ)→ゆらゆら帝国(西部講堂)
シゼンカイノオキテは3ピース。ポストロックぽい音だが、ギターボーカルの男の子が緊張しすぎてたらしく、なんだかへぼへぼ。ベースとドラムが女の子でその様子を笑い飛ばす太っ腹。
BEACHESは元ジェリーリーなんですね?!知らずにのんびり横の生協でビール飲んで見下ろしてたら『THE CRASH』が鳴り出して大慌てで会場に戻る。相変わらず踊れる!乱舞!!
ELECTRIC EEL SHOCKはヘビメタ3人衆。結構こういう粘った重量音て好きなんだよなあ・・・。「カッコ悪いヘビメタが大好きだ!」と絶叫するボーカル。MCもやりすぎな演奏もかなりなおもしろさ。
mooolsは場の雰囲気にやけにしっくり。彼らもポストロックぽい音なんだけど、音程やら何やらが外れたヘロヘロボーカルがフォークでパンク。壊れたようなボーカル君、しかしMCはツボを心得て確実に笑いを取って来る!おひさしぶりの
キセルは本日は結構ロックめな音で。西部講堂に感化されたか?最後の『ギンヤンマ』のサビへの力強い盛り上げに大満足。
ゆらゆら帝国はこの場に合わない訳がない!ゆらゆらでぬらぬらでぎゅいぎゅいの音に酔う。音量MAXでわーんと弾きまくると、音のちょっとした強弱や音程の変化が音の洪水の中に見え隠れして、溺死寸前に何か違う世界が見えるような、そんな気持になります。トリップ。
10月8日(日)
カジヒデキ(西部講堂)→騒音寺(野外ステージ)→Ken Yokobama(西部講堂)→ロボピッチャー(野外ステージ)
前日は大阪泊(しか取れなかった)して、パン屋やら本屋に寄り道しまくりながらゆっくり会場入り。いくつか見るもあまりぴんと来ず、これまた期待せずに
カジヒデキへ。相変わらずやさ男・・・と思いきやすごいポップでロックないい曲つくってるではないか!思わず大盛り上がりしてしまいました。歌はとっても下手だけど(笑)。サッカーの歌がおもしろかったな。カウントダウンするみたいな。
騒音寺はまずボーカルの薔薇模様のつなぎ&開いた胸元にドギモを抜かれる。腰つきがセクスイ!これはなんなんでしょうか、サイケロックというのでしょうか?「いつもは(ステージ低いから)上半身しか見えないから下半身全く手を抜いてますが、今日は全身動かしてます!」とアピール。彼らも京都っぽいなー。しかしおもしろすぎ。そして
Ken Yokoyama!始まる直前にスタッフがステージに上がり「あえてダイブやモッシュは禁止しません。でも、絶対に怪我しないように!周りに怪我したり倒れてる人がいたら、助け合ってください!」と男前な注意事項に、全員大喜び。いやしかしすんごいダイバー数だったなあ・・・。ケンさんは客とどんどん話をするんだけど、「みんないくつくらいなの?」「高校生!」と元気よく答えた男の子に「ごめん、君らのこと全然わかる気しないわ。」と言ってがっくりさせたり、ある一角でなんか叫び始め、どうも誰か携帯を落としたらしい風に「あのさあ・・・みんなの前で恥かかせたくないけど、そのくらい自分でちゃんと管理しとけよ!」と笑顔でびしっと言ったり。留保のないお人です。演奏も人柄そのまま明るく抜けが良く、いやー楽しかった♪
ロボピッチャーは演奏が一人一人ほんと魅力的で上手い。特にキーボードが好きです。ほにゃらとしてるけどなんか理工系な音でかっこいい・・・ってなんだそりゃ。
10月9日(月・祝)
二階堂和美(西部講堂)→岸田繁(野外ステージ)
すくなっ!この日は午前中から友人と会っており、大遅刻で会場入り+新幹線の時間のため早退だったのでした。シークレットだったズボンズをちょっとだけ見て、なにやら「すごい」と噂だけ聞いていた
二階堂和美へ。だぼっとしたワンピースにギター1本。「わーこんなにたくさんいてうれしいー♪」と手を振る姿はカントリーでも歌い出しそう。と思ったら。ギターを弾き始めながらすっと後ろに下がり、ステージ上を半円に歩き始めた途端背筋がぞくっ、とした。PANをかけた如く音が回っている。マイクに向かっても頭を振りながら声が近くなり遠くなり、これらがすべて踊りのように美しい艶っぽい。かと思うと黒人のおばさんのようにしわがれたブルースを奏でたり、スキャットがどんどんトランペットのソロ(声がですよ!)になっていったり、ギターを叩き鳴らして絶叫したり、かわいらしい声で恋の歌を呟いたり・・・。変幻自在のそのパフォーマンスにすっかり魂抜かれました。ほんとうに凄いです。凄いものを見ました。
岸田繁は弾き語りながら、途中で2曲ほど佐藤くんが加わり、ならくるりで来ればいいのに(笑!くるりの曲で唯一泣ける『男の子と女の子』が聞けて嬉しかった(泣かなかったけど)。この日聞いた『東京』はなぜか上京者の一人としてしんと胸に沁みて、この後1週間くらい気がつくと頭の中で鳴り続けることになりました。
ほんとはこの後、イースタンユースとあと漁港!見たかったんだけどなあ。残念だった。
シゲル待ちの時、流れていた飛行機雲。