形の愉快なもの。
ただただ甘そうなもの。
質素で素朴なもの。
ハレの日のお菓子ってだけで
その周りの笑顔が浮かぶところがいいな。
それぞれのお菓子の
写真と説明とレシピ、
その国の人の思い出話などが
ゆるやかに並びます。
おいしそうというより、
楽しそうな雰囲気を味わう本です。
ベルギーの『アントワープの手』という
手の形のクッキーの逸話がおもしろかった。
多額の通行税をせびる巨人の手を切り落とした(!)という
勇敢な若者の伝説にちなんだお菓子だけど
今では、初めて会う人に握手の意味で贈るんだって。
(発行:プチグラパブリッシング)